お隣さんとつきあうことに

「隣に引っ越してきた○○です」とお隣さんが入居の挨拶にやってきました。
顔も声も服装もめっちゃかわいかったんです。

しかも少しぽっちゃりしていてまさにど真ん中、超俺好みの女の子でした。
のっけから俺のハートをワシヅカミした彼女!

なのに俺ときたら何ともかっこの悪いことに髪の毛もくしゃくしゃで寝起きのまんまのジャージ姿、しかも片足だけ裾が上にあがっていたりして、慌ててずりおろしました。
しかもちょっとよろけてしまってマジで恥ずかしかったです。

っま、部屋が隣同士で付き合うことになるなんてドラマのようなできすぎた話はないだろうと思っていたので俺もぶっきら棒に「あっどーもー」的な陳腐な返事を返しました。

それが震災の影響で停電が続いたときに同じマンションの住人が集まって、みんなでご飯作って食べたりして、会話するようになってだんだん打ち解けて、いつのまにやら付き合うことになりました。
いまだに初対面のときのこと笑われてます。

毎朝お隣さんと我慢比べする私

雪の降る地方に私は4年間ほど住んでいたのですが、とても冬は厳しいものでした。
一番私が大変だったのが、雪かきです。
何と言っても寒い中での作業は気持ちがへこみます。
さらにあの雪は、軽いイメージがあるのですがすごく重く、雪かきをした後腰が痛くなってしまうほどでした。

私は2階に住んでいたのですが、まず朝出かける前に階段の様子を見ます。
階段にも雪がぎっしり積もっていると、もうスロープ状態でどこに段差があるのかわからず危険です。
なので、階段の雪をまず下ろしながら下へ下がっていくのですが、下におろした雪をまた下におろすと言った様な二度手間になってしまいます。
私自身、出身は雪とは無縁の場所だったので、特に初めの一年の冬は大変な毎朝でした。
そんな時に友達がいいことを教えてくれました。
隣に住んでいる人よりも後から家を出ればいいんだよ…ということだったのです。
確かにいい方法ですが、毎朝出発する時間がお隣さんよりも遅いとは限りません。
でも、なるべくぎりぎりに出るようにした私。
これが結構いい方法で、お隣さんがおろしてくれた雪の中を私は女王様の様にゆったりと何もせずに降りることができるのです。
その日から私はお隣さんと朝の出発時間の我慢比べが始まりました。
もうお互いぎりぎりまで家を出ないのです。
自分がお隣さんよりも早かった時はぎりぎりに出るので、もう雪かきなんてしていられません。
「感覚」で階段を下りていく私。
そして、ブーツやズボンは雪だらけ。
その姿を見るといつも友達が「今日は我慢比べに負けたんだね…。」と言って笑うのです。
雪の季節になるとその頃の自分がとても懐かしく思います。

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